…生まれてこのかた、目立って人の役にたった事が1度だけある。
高校1年生の夏、伊豆高原のプールで監視員のアルバイトをしていた。
そのプールはねこの博物館のはす向かいにあり、残念ながら今は営業していない。
当時伊豆には珍しく、3つの小さな流れるプールがあり、向かいには(故)荒井ちゅうさんの、
入り口が狭く機材が搬入出来なかった為、開店に至らなかったカラオケボックスもあった。
(なので正確にはカラオケボックスは無い。建物は現在も在る。)
初めて(故)荒井ちゅうさんに会った場所であり、
初めて友達と一緒に、暴走族だった先輩の怒りをかいフルボッコにされた場所でもある。
ちなみにその先輩は兄貴の友達で、それを知り、以後アルバイト期間中とても良く接していただいた。
しかし、「役に立った出来事」とは、先輩のストレスを解消した事ではない。
夏ももう終わりかけた、丁度いま位の時期の、また快晴の日だった。
いつもの様に監視台に座り大きなプールの監視をしていた。
プールは右から左にかけて水深が深くなっているのだが、
右の浅い方で遊んでいた小さな女の子が、親の目を盗んでひとりでプールの中へ中へ
進んで行くのが見えた。
(あの子深い場所で溺れたりしないだろうなぁ~?)
と思っていたら、中ごろでもうブクブクしていた。
遊んでいる動きではないし、彼女の表情は、高一の未熟でイタイケな私には到底出来ない程、必死だ。
私はすぐさま監視台から直接プールに(足から)飛び込み、彼女の元へ駆けつけ、
両手で彼女の両脇を持ち、必要以上に高々と抱え上げ、そのまま慌ててプールサイドへかけつけた母親へ彼女を手渡した。
女の子は泣きながら母親にしがみつき、母親は何度もお礼を言ってくれた。
私は、「当たり前の仕事をしただけです。」とも、少女に「気をつけなさい」とも言えず、
甘いか苦いかも判らないような笑顔を返しただけだった。
しかーし、私には、仕事であるにも関わらず、「生まれてきた甲斐があった」と感じるほど、
人の役に立てた。と思えたし、
今ごろ、成長したあの少女は、ナゼか気が付くといつも、
ぽちゃりめな異性に恋心を抱いているのである。
…んまぁ、ね。 成長した少女の話はどうでもいいとして。
何度もお礼を言ってくれたお母さんの顔は今でも憶えております。
今回もね? …ん、迷子の。
今回もね?そう、なれるかな~と思っちゃったんだよね。少し。すこしね。
いいんです!
無事に保護された訳で、私が電話する頃には母子で抱き合ってたのかもしれない。
ほんとに早く見つかって良かったんです。
ただね? あえて、あえて言うならね?
「ありがとうございました」って警察署は言ってくれないのかなぁ?
完
あとがき
ほんとに、読みづらく、ただのつまらない独り言を
ここまで読んで頂いて感謝いたします。
本当にありがとうございました。
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