自分の手で作り出した器、作り手にしてみれば”分身”とも言うべきものです♪
せっかく作った器、「使って壊してしまったら…。」というお声も耳します、しかし、使われてこそ「器」。
使い込む事で、湧き出てくる”味わい”も、手作り陶器にはあるのです。
そこでこのページでは大切に器を使い続ける為のポイントをまとめました。
”分身”達の為、是非参考にしてみてください。
• 陶器がテーブルを傷つける?
陶器は土を高温で焼く事でその高い強度を得ます。
出来上がったばかりの陶器はまだ土肌が粗い為、ガラステーブルなどに置く際は注意が必要です。
使用していく事でだんだんと滑らかになってゆくものですが、
2つの器の裏(高台)同士を擦り合わせる事で、粗い土肌をつぶしておくと良いでしょう。
• 陶器は急激な温度変化にも絶えられる?
陶器は1200℃以上の高温で焼く事で出来上がります。
電子レンジやオーブンでも通常の使い方ならば器が割れるという事はまずないはずです。
ただし、器の部分ごとに大きな温度差ができるのは問題です。
例えば、冷え切っている状態の陶器にいきなり熱湯を入れると表面のガラス質(以下釉薬)にヒビが入ってしまう事があります。
これは器の元となっている粘土と表面の釉薬との収縮率の違いによるものです。
出来るだけ急激な温度変化を与えるのは避けた方がよいと言えます。
また直火に掛ける事は禁物です!
火の当たる部分だけが膨張して、ひずみができ割れてしまう場合があります。
土鍋でさえ水に濡れたまま火にかけると割れてしまうことがあるので注意しましょう。
• 自動食器洗浄機には入れない?
陶器はとても頑丈です。水圧で破損する事はまずありませんが、振動には充分注意が必要です!
頑丈な陶器同士がぶつかり合えば、薄手の器はすぐに欠けてしまうでしょう。
中で器が触れ合わない様機械をセットしてください。
• 器は伏せずに上向きで棚にしまう方が良い?
中にホコリが付きそうで伏せたくなるものですが、日常使う陶器の管理で大切なのは「湿気」です。
焼締めた土肌でも、プラスチックやガラスと違いいくらかの水分を吸収するもの、カビは異臭の原因にもなります。
ちなみに食器を重ねてしまう場合、高台(器の裏、足の部分)で下の器を傷つけない様、間に紙や布を挟むと効果的です。
• 器が割れてしまった!ボンドでつける?
欠けた程度のものなら市販の接着材で充分強力に接着できるでしょう。
ただし、熱に弱いのでその後の使い方に注意が必要です。
陶器の修復には本来「漆(うるし)」を使います。金繕い・銀繕いと呼ばれ漆に金粉・銀粉を混ぜて接着する方法です。
古来日本では「修繕の跡を目立たせないようにする」よりも、「いかに美しく跡を見せるか」を大切にしていた様です。